官能小説とタバコと精力剤が好きなニンジャのブログ

双葉文庫。橘先生東スポ連載の単行本。

お姉さんにおまかせ (双葉文庫) (2011/12/15) 橘 真児 商品詳細を見る

誰が見てもパッとわかる“童貞顔”の青年が主人公。
いつも馬鹿にされ、憤慨する主人公だったが、
合コンで知り合った童貞食いの女と初体験を果たし一変。

自分の童貞顔を逆手に取り、
童貞好きの女性と良い思いをすることに。

セックスレスの女副社長。
偶然の再会を果たしたかつてのクラスメイト。
そして、女子大生の客(処女)。

数々の女性を童貞顔と駆け引きで落としていく主人公だったが、
童貞である(嘘だけど)ことを含め、
主人公への愛情から体を許してくれる女性たちを、
騙すような形でセックスをしているうちに心境に変化が・・・、
というストーリー。

ある意味タイトル詐欺で、
初体験の相手以外は年齢的にはお姉さんじゃなかったり、
それほど経験豊富なわけではなくて、
女性優位のプレイは案外少なめ。

ただ、童貞顔という秀逸な設定と、
その武器をうまく使いこなす主人公が痛快。
主人公の成長もしっかり描かれており、最後は良い感じのハッピーエンド。

さすがは売れっ子作家さん、といったところか。
表現や技法なども、悪い意味で目に付く、ということがなく、
要所要所に散りばめられているおかげで、
サラサラと文章が流れていく感じは素晴らしかった。

エロ抜きでも、プロ作家の技巧が感じられる作品だと思うので、
オススメしたいところでございます。